イベントレポート

長い?短い?6時間耐久レースの先に見えた本音

こんにちは!CP64Racingの清野です。
 
今回はフェスティカサーキット栃木で開催されたFestika Endurance Championship(通称:FEC)の最終戦FINALにCP64Racingとして参加してきました。FECの最終戦は6時間耐久です。1チームの最大参加可能人数は6名まで。つまり単純計算で1人約1時間の走行ですね。
 
6時間は体力的にキツこともあり(笑)、私たちは6名フル人数で参加することになりました。メンバーは私より速いドライバーだらけでしたので、胸を借りるつもりで参加できました。今回はそんな模様をレポートします。

オリジナルメットで参加

 

睡眠不足でチームに迷惑...

実は前日、私と鶴田君はゴーカートの練習のために舞浜にある遊園地に赴き、遅くまでそこにいました...。結果2日連続で睡眠時間3時間の状態のまま当日のFECを迎えることに...。
 
しかも、前日に食べたチュロスや中華まんも消化できておらず、体重を量ったら装備重量が68.8kg!いつもより2kg近く太っているじゃありませんか。心の準備含め走る前から負けています...。個人スプリントであれば自己責任ですが、チーム対抗の耐久レースでは走行仲間に迷惑をかけます。本内容を反面教師とし、皆さまは万全な状態でレースに参加するよう心掛けてください。
 
ごめんなさい。

前日のディズニー

太った

 

マシンと走行時間とピット配分のバランスが大事

さて、走行時間は6時間、体重による最低ピットイン回数が17回だった私たち。6名ですので、1人約20分の走行×3回でちょうど6時間という計算でした。今回初参加という方もいらっしゃいましたし、フェスティカサーキット栃木が1年振りの走行という方もいらっしゃったので、能力別に時間を振り分けるのではなく、純粋に前述の計算式で進めようということになりました。
 
睡眠不足の私は出来れば、走行時間を減らしていただきたかったのですが(笑)、まずは走行順序を後ろの方にしてもらうことで様子をみることにしました。

第1スティント~第3スティント

第4スティント~第6スティント

それにしてもフェスティカサーキット栃木のように比較的広いサーキットでは、レンタルカートマシンの微妙な違いがモロにタイムに影響します。エンジンやタイヤのグリップを全車フラットな状態にすることはほぼ不可能です。
 
今回も同様に、同じドライバーでもマシンによっては1周2秒近く異なる状態でした。まぁ、そこがレンタルカートの面白さであり厳しさなのですが...今回はピットがトコロテン方式でして、ピットインしたら、既に並んでいる2台前のマシンに乗り換えなければなりません。ですので、他で走行しているマシンを観察して、極力速そうなマシン選びのためのピットインタイミングもテクニックとして要されるわけです。
 
さらに、速いマシンに乗れたら能力的に遅いドライバーでもロングランした方が良いですし、どんなに速いドライバーでも遅いマシンに乗ってしまったら、極力すぐに交代した方が良いことだってあります。しかも、ピットインするのは当然各チーム一緒です。ここに様々な駆け引きが生まれてくるわけです。
 
ピットイン時はゼッケンやトランスポンダー(タイム送信機)の張り替え、ストップウォッチ計測等、様々な作業が生じます。ですのでここもチームワーク。意外と色々忙しいんです。

ピットインの見極め

 

レース経験の未熟さが露呈

で、実際の走行内容ですが、皆さん色々あると思いますので、ここは私だけの内容にさせていただきます。
 
私はなんだかんだで結局3回乗車しましたが、特筆すべきは2回目の走行時。運良く速いマシンに乗車することができました。おそらく速いドライバーでしたら1周39秒台で走れるマシンだったのですが、私の能力では40秒台後半が良いところ。
 
そんな時、私の前方に遅いマシンに乗車している別のドライバーを発見。なんたって私のマシンは速いので直線で追いつきます(笑)。すぐに後ろに付くことが出来ましたが、そこからなかなか抜くことが出来ません...。

抜きつ抜かれつ①

抜きつ抜かれつ②

抜きつ抜かれつ③

抜いてもクロスラインで抜き返されます。この抜き方は散々コーチに教えてもらったのですが、いざ実践となるとコーナーイン時に突っ込み過ぎて相手の走行ラインを塞ぎきれず、立ち上がりで抜かされるという...。情けない...。

抜きつ抜かれつ④

抜きつ抜かれつ⑤

...ん~う!じれったい!自分がじれったい!

抜きつ抜かれつ⑥

抜きつ抜かれつ⑦

結局、最後まで抜ききれないまま相手がピットインしてしまいました。私の方が断然良いマシンに乗車していたにも関わらず...本当に情けなかったです。
 
その後、ドライバー交代のため私がピットに戻るとすかさず、抜きつ抜かれつをさせていただいた方にお声がけいただきました。「ありがとうございます!すごく楽しかったです!面白かったです!」と仰っていただきました。
 
私より遥かにゴーカート歴も長い方だったと思いますが、気さく且つ謙虚にお声がけいただきました。でも、疲れ切っていた私は「(こんなに良いマシンにも関わらずこんな酷い走りをして)自分の未熟さを感じました」と素っ気なく回答...。フォローもいただきましたが、なんか失礼な態度ですみませんでした...。
 
回りのドライバーからも「楽しそうだったね!」「面白かったでしょ?」等と言われましたが、なにせ睡眠不足且つ自己嫌悪走行の私にとっては苦でしかなく...ただただ情けなさだけが残りました(笑)。

 

長時間耐久レースを走ってみて感じたこと

今回のように長時間の耐久レースの場合、たとえ自分が走行していない時だって、ある程度の緊張感は持たなければなりません。いつ誰がどんなことになるか分かりませんので。そして、午前10時から午後14時までの6時間では昼食としてお弁当も用意されています。
 
この緊張と緩和が続く結果、開始4時間前後で誰しも眠くなります(笑)。でも、ここが勝負です。走行中の集中力やチームの協力体制等、この微妙にふわふわした時間帯でしっかりと根性を見せ、1周をしっかりと走り切ることが重要だと感じました。

中弛み時間➀

中弛み時間➁

そして面白かったのが同じチームのO田さんとテルテルさん。
フェスティカサーキット栃木はアップダウンや長い直線もあり、マシンの調子によって全然タイムが異なってしまったり、体重差でタイムが全然変わったりします。実際体重が5kg違うと、1周のタイムラップも0.5秒変わる(=重くなるほど遅くなる)ほどです。
 
O田さんは身長も高く、他の人と比べても20kgくらい重いので、フェスティカサーキット栃木ではなかなか他のドライバーを抜くことがありません。そういうこともあって、フェスティカサーキット栃木では今年一切走らなかったそうです。O田さんは、もうゴーカート歴10年なのでそういうことも色々割り切られているところがあるのでしょう。
 
でも、今回のO田さんは違います(笑)。ドライバー交代時にエンジンがかなり良好なマシンを引き当てたようで、スピードが伸びる伸びる(笑)。体重差をもろともせず、直線コースで前方マシンを抜き去るという、まるで軽量級の選手がやるようなことを実現してみせたのです(笑)。
 
これには本人も走行中大喜び(笑)。ハンドルを叩きながらキャッキャ喜びを表現していました。

O田さんが通る➀

それを見ていたテルテルさん。
O田さんがフェスティカサーキット栃木でここ1年走行していなかったため、テルテルさんは非常に寂しがっており、一緒に走行できるきっかけを探していたのです(笑)。
 
ですので、はしゃいで喜ぶO田さんを見ていてテルテルさんも嬉しそう...「よし!フェスティカでも抜けるんだってことをこれで理解してくれるはず!」なんて仰っていました(笑)。

O田さんが通る➁

 

レース結果と今後

さて、気になるレース結果ですが、フェスティカサーキット栃木のサイトにも掲出されております通り、チーム パラダイスが優勝&年間優勝に輝きました!残念ながら(6時間走行して)1.8秒秒差で2位&年間2位になったのはうさぎちゃんレーシング。でも、どちらのチームもおめでとうございます!

パラダイスとうさぎちゃん

表彰台

この2チームに限らず、2016年FECに参加された全てのチームの皆様、お疲れ様でした。
 
また、今回は6時間ということもあり個人別にも様々な特別賞を設けていただきました。私が受賞したのは「抜けそうで抜けないけど見応えはあったで賞」的な賞でした(笑)。賞品はレーシングシミュレーターの30分無料券!3,000円分お得なチケットです!

特別賞

絶対に年内にお邪魔してシミュレーターをします!!そのためにレンタカー借りて1時間半かけて行きます(笑)。
 
さて、FECに関しましては来年も継続されるのか、ルールが変わって継続されるのか分かりませんが、いずれにしましても来年はテルテルさん、O田さん、鶴田君とフル参戦しようと思っています。そのためにも今回の6時間耐久は非常に貴重な経験をさせていただいたわけですが...本音を申しますと、中途半端な気持ちで参加してはチームに迷惑をかけちゃうな、という気がしました。これは決してネガティブな意味ではなく、順位があまりに悪いからといって途中でレースを投げ出しちゃったり、ボーッとしちゃったりするようでは良くないな、と思いました。
 
実際、私自身今回の6時間中でそういった心理状態になった瞬間がありました。正直ボーッとしていた時間はありました。でもこれは自分のチーム員にも他のチームにも主催者にも失礼なわけで...ちゃんと集中して挑んでいこうと思いました。少なくとも前日にしっかり寝なければならないことは学習しました(笑)。
 
ちなみに、6時間は長く感じるか?短く感じるか?終わってみれば短かった?...いやいや、やっぱり6時間は普通に長いです(笑)。

2016年最後のFEC

 

今回参加のイベント情報

イベント名  :Festika Endurance Championship FINAL
開催場所   :フェスティカサーキット栃木
参加費    :66,000円/1チーム
参加しやすさ :★★☆☆☆
イベント満足度:★★★☆☆
 
今回は2チームのFEC年間優勝がかかっていたため、各チームがその支援に回っていたそうで...まぁそういうものなのだそうです。私は知らずに一生懸命走ってました(笑)。そういう意味でシリーズ最終戦の参加ハードルは上がると思います。

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清野 剛

CP64Racingというスポーツカートチームに所属しており、基本的に毎週どこかで走っています。主な活動サーキットはCityKart。ちょいちょいレースにも参加していますが、なかなか速くなりません(笑)

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