
70回目の開催を迎えたCITYKART CUP
皆さんこんにちは。Go!KART!レースレポーターの石栗です。
7/24(日)は、私のホームコースでもあるシティカートの公式イベント、第70回CITYKART CUP (以下CKCUP)に参戦してきました。
2000年5月の第1回開催以降、17年に渡り殆どルール変更なく行われているCKCUP。ゴーカートイベントとしては伝統の一戦と評して良いでしょう。
イベントの流れ
CKCUPは、大きく3つ(耐久2ヒートで実質4つ)のイベントで構成されています。
- タイムアタック チャレンジクラス
- タイムアタック チャンピオンクラス
- 1時間耐久レース(前半組)
- 1時間耐久レース(後半組)
タイムアタックは個人戦、耐久レースはチーム戦です。
チャレンジとチャンピオンの違いは、ウェイトハンデの有無と、乗車カートの選定(チャレンジはくじ引き、チャンピオンは固定)という点です。
チャレンジクラスの優勝経験者は、次戦よりチャンピオンクラスにしかエントリーできません。
また、今回はチャレンジクラスに女性ドライバーが多数出走することになったのを受けて、13年振りに「レディースクラス」が復活しました!走行は男性と一緒ですが、女性同士の譲れない戦いにも注目です。
耐久レースの方式は、前半組と後半組に分けて実施されます。参加チームはくじ引きによってどちらに出走するか決まります。
それぞれ合計周回数で争う方式ですが、周回数が同じ場合は、通過タイムで順位が決定します。
詳しくは、公式ページをご覧ください。
使用するマシンは?
ゴーカート場ではおなじみの、イタリアbirel ART製 N35という車体に、スバル製200ccエンジンのスタンダードなパッケージです。

birelART N35, SUBARU EX21
ですが、シティカートのマシンで特徴的なのはタイヤ。
普通は4輪とも同じ銘柄のタイヤを装着しますが、シティカートではマシンの操縦性を意図的に変える目的で、全然バラバラのタイヤを装着していたりします。
このおかげで、
「パワーはあるけど走りにくい車」
「パワーは無いけど高速コーナリングできる車」
「右コーナーは速いけど左コーナーでスピンする車!」
みたいなのも登場し、尚且つ、その日によってそのコンディションも違うため、乗りこなすにはそれなりの技量が必要になってきます。
これらのクセのある車を乗りこなし、どんなマシンでも安定したタイムを出せるドライバーが、CKCUPでは好成績を納めています。
ブリーフィングは超まったり!
CKCUPのブリーフィングは、私が知っている限り最もゆる~い感じで進行します。

毎回ズッピーこと図師さんがMCをつとめます。
当然、レースに関する諸注意事項の伝達はあるのですが、MCのズッピーさんこと図師さんがのんびりとした雰囲気を醸し出し、最近の時事ネタを挟みながら、初参加の方の紹介などで盛り上げてくれます。

初参戦の人は自己紹介させてもらえる時間もあります。が、服は着ましょう(笑)
このブリーフィングでは、今日も頑張ろうというよりは、今日も楽しもうという気持ちになります。
チャレンジクラスは運も重要!
14:00スタートのCKCUP、まずはタイムアタックチャレンジクラスからです。

準備するドライバー、上から観戦するドライバー。
チャレンジクラスは、5台のマシンからくじ引きで引いたマシンに乗ります。3回セッションがありますが、重複したらくじを引き直します。

常連は絵柄の消耗具合で読めるようになるとかならないとか(笑)
上述のように、シティカートのマシンは意図的に個体差を作っていますので、くじ引きで苦手なマシンにあたってしまうと、上位進出が難しくなります。
逆に、くじ引きで良いマシンを連続で引ければ、経験が浅くても上位進出が可能だったります。
そういう事情もあり、過去のCKCUPでは「優勝候補筆頭」と目されるドライバーが、最後のくじ引きでハズレを引いて準優勝だったり、「シティカート初走行」というドライバーがポンと勝ってしまったりということが何度もありました。
かく言う私も、「連続表彰台記録5回」という名誉なのか不名誉なのかわからない記録を持っています(笑)
見えない敵とのタイムバトル!
話を戻しますと、今回のチャレンジクラスは20名参加。使用するマシンは3,4,5,6,7号車。
直前の練習時間に見ていた限りでは、6号車だけちょっと難しい感じで、3,4号車が好調だったようです。

Go!Kart!レポーターのコジコジさん。このレーシングスーツは本物だそうです。
個人的に注目していたドライバーは、チームメイトの松井選手と、過去何度も表彰台に登りながら、いつも最後のくじ引きでハズレを引いてしまう悲運のドライバー政田選手。
1回目のセッションは、政田選手が33.576の圧倒的なタイムでトップを記録します。
松井選手は早速ポンコツ6号車を引き当てながらも、辛うじて33.912で追いすがります。
2回目のセッションで、政田選手が33.513を記録し、2セッションともトップタイム!
松井選手は33.656と迫りましたが、差を広げられてしまいました。
運命の3回目、政田選手は期待通り(?)持ち前のくじ運の悪さを発揮してポンコツ6号車(笑)それでもなんとか33秒台でセッション5番手タイムに踏みとどまりました!
対する松井選手はプレッシャーに負けたのか、34秒を切れず、セッション8番手タイム。ここで勝負は決しました。
この結果、優勝は政田選手!悲願の初優勝は初参戦から4年越しとなり、表彰式は皆拍手大喝采でした!
松井選手は3回目のタイムが響いて無念の4位。次は優勝目指して頑張ってくれると期待しています。

3セッションの平均タイムで勝負。政田選手が勝利!

頭一つ抜けだした政田選手の完勝!
ということで、今日のレポートはここまで。
長くなりそうなので続きは次回レポートにて!