トコロテン方式とは、一部のレンタルカートレースで用いられる、ピットインでのマシン乗り換え方式のことを指す。先入れ先出しのこと。
ピットインした車両は、ピット上の車列の最後尾に停車し、乗車してきた車両から計測器とゼッケンを取り外し、先頭に待機している車両にこれを付け替えてピットアウトを行う。
先頭車両がピットアウト後、車列は1台づつ前に詰められて、次の車両のピットインに備える。心太(ところてん)の作り方として後ろから前を押し出す様になぞらえて、トコロテン方式と呼ばれる。英語ではFirst in First out(FIFO)とも呼ばれる。
レンタルカートの車両は、全車両同じ車体、エンジン、タイヤで用意されているが、個体差が大きく、レース中にその有利不利を少しでも解消する意図で採用されるケースが多い。
しかしながら、車両台数が少ない場合は、レース中にどの車両が好調でどの車両が不調であるか、参加者も把握してしまう傾向にあり、耐久レースでは次に乗る車両が不調であることがわかっている場合に、どのチームもピットインせず、硬直状態となってしまうこともあるが、それも戦略含め楽しみのひとつと言える。