ストールとは、失速することを意味するが、モータースポーツにおいては、停車中にエンジンが停止してしまうことを指す。いわゆる『エンスト』。
エンジンをかけていて停車している際には、車軸は回転していない。
このエンジン回転と車軸回転の差を吸収する機構として『クラッチ』が存在する。エンジンと車軸を繋いだり切ったり、クラッチ自体が滑ることで回転差を吸収している。
エンジン回転数が少ない状態で車軸と接続すると、エンジンパワーが足りずに車軸を回転させることができず、エンジンストールを起こす。
レンタルカートにおいては、『自動遠心クラッチ』という機構が採用されていることが殆どであり、回転数が上昇すれば自然とクラッチが繋がる仕組みになっている。
カートには、クラッチのないものもあり、スピンやコースオフで停車するとストールを起こす。クラッチの付いているエンジンをクラッチ付きエンジン、クラッチの付いていないエンジンをダイレクトエンジンと言う。