レコードラインとは、本コース上を最も速いラップタイムで走行するための、理想的な走行ラインのことを指す。
レコードラインは、マシンや路面コンディションによって大きく変化する。
例えば、ドライ路面とウェット路面ではレコードラインが大きく異なり、ウェット路面ではイン側のクリッピングポイントには付かないことが多い。
また、1周タイムアタックなどの際には、計測前のラップでは最終コーナーをアウト側で走行して車速を乗せてからホームストレートに突入し、計測ラップの最終コーナーをイン側で立ち上がって最短距離で計測ラインを目指すという手法もある。
オーバーテイクする際には、レコードラインを外して走行する必要が出てくるが、レコードライン以外の場所は殆ど誰も走行しないため、路面にゴミなどが落ちていることが多く、タイヤの表面にゴミが付着してグリップが低下することもある。
速度の遅いレンタルカートでは、コース幅一杯を使ったラインよりも、距離ロスを意識したラインの方がレコードラインに近いことも多く、ケース・バイ・ケースで見極める必要がある。一般的にはコーナーはアウト・イン・アウトのラインで走行するが、レーシングカートなどに比べると速度の遅いレンタルカートでの走行では必ずしもアウト・イン・アウトで走行するのがレコードラインとは限らない。