ピットイン
ピットインとは、車両整備や給油、ドライバー交代等の目的で、本コースからピットに戻ってくることを指す。本コースからピットロードに進入した時点でピットインと呼ぶことが大半である。
ピットインの際の注意点として、後続車両との交錯が挙げられる。
ピットインをすると決めているする周回では、ピットロード入り口のあるコーナーの少し手前から走行レーンを変更し、ピットロードへは真っ直ぐ進入することが重要である。また、ピットロードからピットレーンに進入する際には、十分に減速しておく必要がある。
通常のレンタルカートの走行においては、チェッカーフラッグや信号などで走行終了の合図を受けたのちに、コースを1周ゆっくり回ってピットインをする。
その他、耐久レース中などは、ドライバーはピットからのチームの指示に従ってピットインを行うのが基本となり、勝手に自分の判断でピットインすることは避けるのが基本だが、以下のようなケースではドライバー判断を優先すべきとされている。
1.車両故障
2.ドライバーの体調不良
3.直前の車両がピットインをし、ピットでタイムロスしそうな場合
特に、1と2は安全に関わる問題であるため、チームの指示がなくとも緊急ピットインするべきである。
3に関しては、ピットイン指示を受けてから、ピットインするまでの間での状況変化によってピットインを見送るケースになる。まずは安全第一な判断を心がけよう。
ピットアウト
ピットアウトとは、車両がピットから出発し、本コースに向かうことを指す。
厳密には、ピットから出発してピットレーンを走行し始めることをピットアウトと言うが、ピットロードから本コースに合流することも含めてピットアウトと呼んでも特に問題はない。
ピットアウトして本コースに合流する際には、本コース上を走行している車両との速度差が大きいため、十分な注意が必要である。
多くのカートレースでは、ピットアウトしてコースインする際に、片手を大きく挙げて合図することが義務化されており、これを怠るとペナルティの対象となることがある。
ピットアウトした周回を『アウトラップ』と呼び、タイヤやブレーキ等が十分に温まっていない状態で走行することから、ドライバーの技量によってタイム差が出やすい。