ゴーカート用語解説

ピット・ピットレーン・ピットロード

ピット

ピットとは、レース中の車両整備や、ドライバー交代を行うエリアであり、チームの待機エリアとなる場所である。

 

ピットは、ホームストレートとの間にあるピットウォールで仕切られており、本コースとはピットロードで接続されている。ピット前の速度制限区間はピットレーンと呼ぶ。

 

ピットの裏側(ホームストレートと反対側)をパドックと呼び、車両や部品の運び入れ等を行う。

 

ピットには様々な機能があるが、レンタルカートのレースにおいては、主にドライバー交代と給油、車両乗り換えなどを行う程度である。

 

レンタルカート施設でのピットの設備は様々で、タイミングモニターが設置されていたり、椅子や机が設置されていることもあるが、全く何も用意されていないコンクリ敷だけというケースもあるため、各地を転戦するカーターの車には、キャンプ用の机椅子セットが常備されていることも多い。

 

レンタルカートにおいては、ピットやパドックから広がる人の輪が醍醐味の一つでもある。

 

ピットレーン

ピットガレージとピットウォールの間にある、競技車両通行用の通路のことを指す。ピットレーンは追い越し禁止である。

 

類似の言葉として、『ピットロード』があるが、厳密にはピットロードは本コースとピットレーンを接続する進入進出路であり、速度制限もない。カートコースではこれらを厳密に区別するシーンは特に無く、スタッフでも区別せずにピットレーン、ピットロードを混同して呼んでいることもある。

 

カートの場合、怪我を伴う事故の多くがピットレーンで発生しており、通行する際にはドライバーだけでなく、観客やスタッフも十分に注意を払う必要がある。

 

基本的にレース中は競技車両以外立ち入り禁止であるが、レンタルカートの耐久レース等ではピットウォールからドライバーにサインを出す必要があるため、ピットレーンを横切る必要がある。この時にピットレーンを走行してきた車両と接触すると、両者とも大怪我をする可能性があり、大変危険である。

 

カートコースでは、ピットレーンに速度制限を設けていないケースが大半であるが、『ピットレーンは徐行』が基本ルールとなっている。

 

ピットロード

ピットレーンと本コースを接続する進入路、進出路のことを指す。

 

カートにおいては、本コースからピットロードに進入する際、またピットロードから本コースへ進出する際に、大きく片手を挙げて周囲に合図をするのがマナーとされている。

 

ピットロード進入の際の合図は、後続車両に対して自車が車線を変更して減速することを知らせる意味があり、本コース進出の際の合図は、本コース上を走行している車両に対して、速度差のある自車がこれからコースインするための注意を促す意味がある。

 

ピットロードの出入り口には誘導用のラインが引かれていることが大半であるが、このラインを跨いでピットに進入出するとレース中であればペナルティを課されるケースもある。

 

耐久レース等ではピットロードに全力で進入して、1秒でもタイムを稼ぎたいのがドライバーの心理であるが、ピットロードからピットレーンに入る際に急減速してタイヤをロックさせたりすると、それだけでもペナルティを課されるケースがあるので注意が必要である。当然ながら、ピットロードでクラッシュするようなドライビングは御法度なので安全第一で走行しよう。

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