先日3月17日に「もてぎカートレース」が開幕しました。そこに参戦していた某レジェンド選手が面白いことを話していました。
「10年前だったらもっと神がかった走りができていた。今は練習を頑張ってキープするのが精一杯だ」
カートが速くなるためにはどういう身体的な能力を磨くべきか?
経験を積むほどに、さまざまな引き出しが増えて、予測する力は磨かれます。また、繰り返し反復することで、基本的には動作の精度はあがっていくはずです。
それとは逆に年を取れば筋力・持久力・瞬発力など身体的な力は落ちるはずです。ではモータースポーツにはどのような身体的な能力が必要なのでしょうか?
「動体視力」と「反射神経」が必要
F1ドライバーの佐藤琢磨さんによると、速く走るために必要なフィジカルな能力は、「動体視力」と「反射神経」とのことです。
F1ドライバーに必要な資質は、クルマを速く走らせられること(笑)。身体的なことで言えば、動体視力はかなり重要でしょうね。それから、反射神経はもちろん、見たまま、感じたまま、思い通りに手足が動くハンドコーディネーションなどの正確さ、そして、予測して動くという能力が必要です。
首や腕の筋肉がいくら強くても、筋力だけで速くなることはありません。筋肉はたくさんの練習走行をこなしたり、レースで疲れてパフォーマンスが落ちないようにするためには役に立ちます。
「動体視力」とは何?
動体視力には2つある
「DVA動体視力」と「KVA動体視力」の2種類あります。DVA動体視力は横方向の動きを識別する力。KVA動体視力は前後方向の動きを識別する力です。モータースポーツには「KVA動体視力」がもっとも重要な力とのことです。
さらに視力には、遠近感や立体感を正しく把握する能力「深視力」というものもあるそうで、こちらもモータースポーツには重要そうですね。
参照:Wikipedia 資料
おすすめ記事: Bike Bros 第6回 動体視力を上げる!!
動体視力にはどのような鍛え方があるのか?
インターネットで動体視力を強化する手段をいろいろと検索してみました。
スポーツ専用のトレーニングセンター
バイク専門の眼鏡屋さんが手掛ける「スポーツに特化して動体視力を測定して鍛えるサービス」のようです。これは凄い!プロを目指すならこのトレーニングを受けてみたいですね。ただ埼玉県熊谷市ということでとてもハードルが高い
スポーツビジョン専用トレーニングシステム「V-Training」
ゴーグル式トレーニング機
Visionup (ビジョナップ)という、動体視力など“見るチカラ”を向上することができるゴーグル式の目のトレーニング機器です。フィルムLCD液晶点滅させることで自宅でも鍛えられるようです。
https://visionup.jp/athlete_detail
トレーニングジム「トータルワークアウト」
有名なトレーニングジム「トータルワークアウト」さんには「動体視力」強化専用のトレーニング機器が設置されているようです。
https://ameblo.jp/yoriko-okamoto/entry-12170114957.html
書籍「おうちで簡単 ビジョントレーニング」
「運動が苦手」だけではなく「勉強に集中できない」、「ふらふらしていてよくこける」、「集中力がなくじっとしていられない」などの見る力を総合的にトレーニングする「ビジョントレーニング」を紹介する本です。親子で自宅で簡単にできる5分から10分でできるトレーニングが紹介されています。
ゲーム Kinetic動体視力
ゲーム感覚で動体視力をテスト&トレーニングするアプリです。画面の奥から最大六桁の数値が書かれている六角形が回転しながら飛び出してきます。その数値を読み取るトレーニングです。
配信: LLC. Hasshokukou : App Store | Google Play
ゲーム 神速-動体視力
もぐら叩きのように、5つのボタンが点灯します。点灯したボタンを素早く叩き、どれだけ速く30回叩くか競うアプリです。
配信: Koji Kamiya : App Store | Google Play
まとめ
今回、編集部では、Visionup Athleate と おうちで簡単 ビジョントレーニング を、お試しで取り寄せますので、届き次第お試し結果を記事にしてみます。
- ゴーグル式トレーニング機『Visionup (ビジョナップ)』
- 書籍『おうちで簡単 ビジョントレーニング』
番外編
窪田 初代編集長 によると、「白いとこ」というアプリがドライバーの間で流行っている、流行っていた?ということですので、こちらもぜひお試しを。