全日本カート選手権参戦日記(第5戦)
皆さんこんにちは!
レーシングドライバーの伊藤慎之典です。
いろいろとレースが重なってしまって投稿が遅れてしまいました。
ついこの間モータースポーツの記事を読んでいると「レーシングドライバーは明確なプロとアマチュアの境がないので名乗ったもの勝ちだ」という内容の文章を見つけました。
私自身レーシングカートで終わる気はなく4輪のカテゴリーでプロになりシリーズチャンピオンを取ることが目標の1つとしてあるので今からレーシングカートドライバーではなくレーシングドライバーと名乗らせていただきます。
今回は全日本カート選手権第5戦のSUGOラウンドに参戦してきました。
前戦は山形、今回は宮城と東北ラウンドの2戦目となります。
全日本カテゴリーのなかでは最高峰のOKクラスもありパドックにはチームのテントがぎっしりと並べられていました。
テントが両側から迫っていてすごく狭く感じられます。
ちなみにSUGOは私自身得意なコースで、「SSクラス」というレーシングカートの入門カテゴリーでのコースレコードを持っています。
その時はレーシングカートを始めて1年2か月だったのであまり自覚がありませんでした。
そんなSUGOでのレースウィークが始まります。
4日(金)
金曜日はエンジンのならしからはじまりました。
今回はレースウィークにならしをする予定はありませんでした。
しかし前の週に練習に来ていた時にガソリンとオイルがきちんと混ざってなくエンジンを壊してしまいました。
そのせいで急遽エンジンを治してもらいならしをしなければいけなくなりました。
1セッションでならしは全て終え次のセッションからセッティングを決めていきます。
前の週にベースのセッティングを出していました。
そのため後は今週末の路面や気候に合わせたセッティングにするだけでした。
そして調子が悪かった中盤戦に比べて練習の段階から調子が良かったです。
自分でも今回は上位に食い込める自信がありました。
金曜日のならしを除く3セッションでそこそこいい感じのセットが決まり全体でも10番手くらいにはつけていました。
そして次の日がとても楽しみなままこの日は練習を終えました。
しかしひとつ気がかりなのは全セッションが終わってから降り出した雨!
明日の走行までに路面は乾いているのか?路面に乗ったゴムはどのくらい減ったのか?今日つめていったセッティングは明日のコンディションでも通用するのか?などいろいろと気になるところもありました。
5日(土)
朝ホテルを出発する時点では晴れ!道路も濡れてない!あとは実際に走ってみてという感じでした。
この日は練習2セッションと公式練習、タイムトライアルという予定になっていました。
とりあえず昨日のセッティングのまま走ってみました。
乗って1周目で、むしろ昨日よりもきまってるんじゃないか?と思うほど調子が良かったです。
そのまま公式練習まで無難にこなしレースに影響してくるタイムトライアルが始まります。
正直全てをまとめられたわけではなく少しミスもあってタイムを出し切れませんでした。
それでも10番手タイムとなりました。
もっとタイムを伸ばせそうな感触があっただけに悔しかったです。
6日(日)
いよいよ決勝の日!
予選と決勝ですが今年のベストリザルトを出せるんじゃないかとワクワクしながらこの日をむかえました。
予選ヒートではポールポジションの選手がスピンしたり中団のゴチャゴチャに巻き込まれたりして順位は10位のままでした。
決勝でもっと前を狙うと気持ちを入れ替えます。
とりあえず人のメンタルやカートの調子は良くあとは走り切るだけ!
決勝ヒートが始まるとスタートで数台抜き順位を上げることに成功しました。
そのまま上位に食い込めるかと思った矢先にキャブレターの調子が急に悪くなってしまいました。
レスポンスが悪くなり少しアクセルの0~50%くらいは反応なし!
それ以上踏まないとエンジンが回りませんでした。
その現象が起きてすぐは少し焦ってしまいましたがキャブセットを変え応急処置しなんとか走りましたがペースが0.4秒ほど遅くなってしまいかなりの台数に抜かれ結果は14位となってしまいました。
キャブがおかしくなる前まではベストリザルトを狙えただけにとても悔しいです。
今回も結果的にシングルでのフィニッシュもできませんでした。
次戦の東西統一戦は西地域からも速いドライバーが参戦してきます。
そのため一層気合いを入れていかないと勝つどころかシングルフィニッシュも狙えないのでしっかりと準備をして挑みたいと思います。