全日本カート選手権参戦日記(第4戦) 前編
皆さんお久しぶりです。
レーシングカートドライバーの伊藤慎之典です。
今回は第4戦ということで山形県庄内町にあるカートソレイユ最上川に行ってきました。
このサーキットは最上川の河川敷にありとても細長いコースになっています。
個人的にはコース脇の芝?がきれいに手入れしてあることやレイアウト的にもとても好きなコースです。
ちなみに一番好きなコースは鈴鹿にある国際南コースです。
特徴は9コーナーから1コーナーまで若干のS字を挟んだストレート区間と4コーナー5コーナーのダブルヘアピンです。
ストレート区間での最高速は120㎞/hを超えます。
最高速からのフルブレーキングの1コーナーは個人的にとても好きなコーナーです。
そして私がこのコースで最も重要なコーナーだと解釈しているのがダブルヘアピンです。
このダブルヘアピンはパイロンターンをしているかのようなコーナーで1番速度が落ちるところであるということと、二つ目の脱出スピードでタイムが大きく変わってしまうということです。
なんとしてでも加速させながらコーナーを立ち上げなければいけないのにも関わらずギアは最高速に合わせてあるので非常に難しいコーナーとなっています。
23日(金)
今回は最上位カテゴリーのOK部門がないことにより日曜日の1day開催となります。
そのため練習もたくさんでき金曜日は20分の走行が8回もできる予定になっていました。
しかし前の週に1日だけ練習していたこともあったため体力温存ということで半分の4セッションだけの走行にしました。
1セッション目はエンジンのならしをしました。
ストレート区間が長くエンジンの良し悪しがタイムにも大きく影響するコースなのでとても丁寧に仕上げます。
実はエンジンのならしはゆっくり走っていますが普通に走るよりも疲れることがあります。
なぜ疲れるのかというとスピード差に原因があります。
ならしでゆっくり走っているところをレーシングスピードで後ろからバンバン抜かれるからです。
この時ドライバーとしては邪魔をしないようにとても気をつかいます。
それとならしというのはエンジンに負荷をかけながら行います。
そのため普段はアクセルを踏まない位置で踏んだりするので通常のリズムと違ったりします。
これも気をつかうポイントのひとつです。
今回はならし中にバッテリーが外れてしまうトラブルがあったため途中で中断してしまいました。
2セッション目は先ほど中断してしまったならしの続きと練習です。
この時前回の茂原大会でも試したミッションカート用のフレームで練習しました。
結果としてはあまりよくありませんでした。
イメージとしてはリア(後ろ側)のグリップ力不足です。
これを改善するためにはシート位置を変更するなど大きな作業が必要となるためすぐに乗り換えました。
3セッション目はフレームをいつものの乗り換え新品タイヤをはいてコースインしました。
とてもいい感触を得られました。
4セッション目は少しだけセッティングの変更をしました。
しかしキャブの調子が悪くなってしまい急遽ピットイン
キャブを変更してもう一度コースインしましたが残念ながらちゃんとアタックする前に終わってしまいました。
体力も温存できて試したいことも試せたのでそこそこいい感じで初日を終えました。
24日(土)
走行が朝8:30からと早めだったのでホテルを6:00に出発しサーキットへ向かいました。
サーキットの西側に黒い雲があったのが気になりましたがあまり深く考えずそのままコースへ
着いたとたんに土砂降りの雨(笑)
9:30ごろまで台風並みの雨風が...
準備どころではありませんでした。
雨が弱まったのでコースを見に行くと...
2コーナー
3コーナー
冠水してました。(笑)
コース側で排水作業をしてくれていましたが冠水エリアはここだけではなく9コーナーも!
長靴の意味なし(笑)
もうコースがどこにあるかわからないくらい池になってました。
こちらの排水作業は3コーナーが終わってからのとのこと。
もうこの日は走れないんじゃないかと思いました。
ですがなんとか14;30から3セッションだけ走行可能に!
そこでセッティングの最終チェックをしていきました。
タイムも今までのように悪いわけではなくカートの調子も良いので明日もいける!
という流れで2日目は終了しました。
にしても朝の雨はなんだったの?というくらい午後からは快晴でした。(笑)
少し長くなってしまったので3日目のレースのことは後編に書きたいと思います。
ではまた後編で!