こんにちは、Go!KART!編集部です!
今回は東京都にあるゴーカートのサーキット、シティカートの攻略法を伝授します。まず1回目は1コーナーのポイントを徹底分析。
シティカートは、毎年2月頃にレイアウトを変更するため、毎年レイアウトが変わる珍しいサーキット。今年のレイアウトは15個のコーナーによって構成されるレイアウトになっています。
1コーナーは右ヘアピンカーブ

シティカートの1コーナーはヘアピンカーブ。
では、まずは1コーナーから見て行きます。ストレート直後の1コーナーはヘアピンカーブ。
1つのコーナーの攻略を考える上で大事なのは、そのコーナーだけでなく、次のコーナーがどのようなレイアウトなのか、すぐにコーナーが続いているのか?それともストレートになるのか?それによって走り方やライン取りを変える必要があります。
ライン取りについての基本はこちらで確認できます。「ゴーカートの基礎テクニックvol.1〜ライン取り〜」
・1コーナーの直後に左コーナーの2コーナーがあることを意識する
シティカートの1コーナーの次は、すぐに左コーナー(2コーナー)が続きます。

1コーナーを立ち上がるとすぐに2コーナーの左カーブがある。
ということは、1コーナーの立ち上がりのライン取りも、2コーナーの進入がしやすいように意識しておく必要があります。
通常、ヘアピンコーナーであれば、アウトインアウトのライン取りで走行し、速いスピードで立ち上がれるように走ります。
ただ、今回の場合は1コーナーをアウトインアウトで走ってしまうと、2コーナーに進入して行く際に、2コーナーがイン側からコーナーに進入することになり、ハンドルをたくさん切らないと曲がれなくなってしまいます。
そうなると、1コーナーを速く走れたとしても、その分、2コーナーでタイムロスをしてしまいます。
クリッピングポイントは少し奥にする
2コーナーのアプローチをしやすくするために、1コーナーの立ち上がりではコース目一杯にふくらまないように走る必要があります。
そのためには、1コーナーのクリッピングポイントを少し奥にします。(レイアウト図の赤い丸がクリップです)
クリッピングポイントを奥にすることで、立ち上がりのラインに大きな差が出てきます。
・クリッピングポイントが手前だと立ち上がりのラインが外にいく
クリッピングポイントを手前にすると、クリッピングポイントからの立ち上がりのラインが外側にふくらみやすい。

クリッピングポイントが手前の時。
そうなると、2コーナーに進入する時に、マシンの向きが、2コーナーに対して逆側の右を向いているため、カーブがきつくなり2コーナーを曲がるためには、ハンドルをたくさん切る必要が出て来る。
・クリッピングポイントを奥にすると、次のコーナーへのアプローチが楽になる!
一方、クリッピングポイントを奥にすると、立ち上がりのラインがアウトまでふくらまないですむので、2コーナーに進入するときのマシンの向きが、クリッピングポイントが手前の時よりも2コーナー側の左を向いている。

クリッピングポイントを奥にした時。
そのため、ハンドルを切る量も少なくて済む。ということは、コーナースピードも上がるし、ハンドルを切る量が少ない方がマシンが横滑りもしにくくなるので、いいことばかり!
・立ち上がりのライン取りが次のコーナーの進入角度に影響する
分かりやすくするために、大袈裟に表現していますが、上記の赤と青の矢印のように、立ち上がりのラインが異なると、2コーナーにアプローチするときのマシンの向きが変わってきます。
赤い矢印と青い矢印では、2コーナーを曲がるために切るハンドルの量が異なります。
同じスピードで2コーナーを曲がるには、青い矢印の方がハンドルを切る量が少なくてすむので、高いスピードで曲がれる。
ということは、2コーナーを速く走るためには、出来る限り青い矢印の向きで2コーナーにアプローチしていく必要があります。
1コーナーのブレーキングポイント
ブレーキは、コーナーを曲がる上で一番はじめに行うアクションなので、最初にブレーキングポイント=ブレーキを踏み始める場所はどこなのか?というのを考えてしまいがちですが、実はブレーキングポイントを見定めるのは、クリッピングポイントを決めた後になります。
クリッピングポイントが分かってしまえば、あとはそのクリッピングポイントを基準にブレーキングポイントを探って行きます。
・クリップでアクセルを踏めるかどうかがブレーキングポイントを探る基準
まず覚えておくべきポイントは、クリッピングポイント=アクセル踏み込み開始位置(もしくは既にアクセルONしている)であるということは覚えておきましょう。
その上で、クリッピングポイントにてアクセルを踏めているのかどうかでブレーキングポイントの位置を調整します。
・クリップでアクセルが踏めない=ブレーキングポイントが遅すぎる!
スピードが高すぎて、クリッピングポイントについてもアクセルが踏めない状況なのであれば、ブレーキングポイントが遅すぎるか、もしくはブレーキを踏む力が弱すぎる可能性があります。
クリッピングポイントからアクセルを踏み込んで加速していけないようであれば、立ち上がりでタイムロスしているはずです。
・クリップよりだいぶ手前からアクセルが踏めてしまう=ブレーキングポイントが手前すぎる!
もしもクリッピングポイントより手前から余裕でアクセルが踏めてしまうのであれば、ブレーキングポイントが手前すぎるので、ブレーキの踏み始めを遅らせましょう。
・ブレーキングポイントだけを速い人の真似をしても無駄になる!
ブレーキの踏み方の技術には、人それぞれ差があるので、必ずここで踏まなきゃ行けない!というポイントはありません。
速い人はブレーキコントロールが上手!
速いタイムを出せる人は、ブレーキを強く踏み込むことが出来て、そのときのブレーキのコントロールも上手です。
一方、まだまだ走り慣れていない人にとっては、強いブレーキを踏むとスピンするんじゃないか?と思ってしまうので、なかなか強く踏み込めません。
そんな違いがあるにも関わらず、ブレーキの開始位置を同じにしたらどうなるでしょうか?
上手な人は、適度な減速が出来ますが、慣れていない人はしっかり減速出来ずオーバースピードでコーナーにさしかかってしまいます。
そうすると、焦って強くブレーキを踏んでしまったり、単純にスピードが速すぎてスピンしてしまったりするでしょう。
なので、速い人の真似をするならば、ブレーキの踏み始めではなく、コーナーリング中のアクセルの踏み始めを真似しましょう。
そこでアクセルを踏むためには、どこでブレーキを踏まなきゃいけないのか?これはレベルに応じて変わって来るということですね。
次回は2コーナーから3コーナーを徹底分析!
次回は2コーナーから3コーナーを徹底分析して行きたいと思います!
シティカートに行く機会があれば、まずは今回の1コーナーの走りを是非チェックしてみましょう!
シティカートで使用されているマシン

birelART N35, SUBARU EX21
シティカートで使用されているゴーカートはbirelARTのN35、エンジンはSUBARUのEX21を搭載しています。他のサーキットのN35と比べるとハンドルが重いのが特徴。マシンによって操作のしやすさも大きく異なります。
また季節によってタイヤのメーカーが変更しているので、それによってグリップ力も大きく異なり、冬場の方がグリップするタイヤになるため、タイムを出すなら冬の方が狙い目。