こんにちは、CP64Racingの清野です。
今までの全5回に渡る講習第1弾に続き、講習第2弾でございます。
場所はフェスティカサーキット栃木。しかも雨。途中で路面はドライになったものの、講習としては番外編とも呼ぶべき環境でした。
フェスティカサーキットはレーシングカートでも充分に走行できる中規模サイズ。レンタルカートですとテクニカルな要素が少ないのですが、逆に考えれば基礎を学べる絶好のコース。今回はそこで基本中の基本を学んできましたので、その模様をレポートしていきます。
加速のための車体角度を徹底すること!
まずは私のいつもの走りで走行。それを見てコーチが改善点を指摘していくというレッスン形態を取りました。
第1コーナーを入念に見ていたコーチにまず言われたこと。
清野さんの場合は、ゆっくりハンドルを曲げているので、コーナリング全般でタイヤの抵抗を作りながら走行してしまっています。結果、車体角度もしっかりと出口の方向に向ききっておらず、コーナー出口の直線のところでもハンドルをまだ切っているので立ち上がり時に充分スピードを乗せられていないのです。
これを改善するだけできっとラップタイムが0.3秒縮まりますよ。
0.3秒!?...そんな、バカな!?
半信半疑のままコーチに言われる通りやってみました。するとどうでしょう。0.2秒縮まったのです!!
びっくりしました(笑)。こんな些細なことで0.2秒も縮まるなんて...。いやこれが本当に基礎中の基礎として重要なことなのでしょう。
ちなみに、0.2秒縮まったものの、瞬時のハンドルを切りすぎているため、0.3秒縮まる程ではなかったようです。フェスティカサーキット栃木での第1コーナーまでの速度等を考えると、これを瞬時に(時計で言うところの)3分切って2分戻す感覚で出来るようになれば0.3秒縮まるそうです。
スピードとハンドルを切る量は比例する!?
ちなみに先ほどの3分切って2分戻すというのは、飽くまでもここ(フェスティカサーキット栃木)における第1コーナーの大きさやスピードの場合ですので、一概には言えません。
もちろん、原則的にはハンドルは切らないで済めば済むほどスピードは維持できますし、そういう基本的な走行方法がここの第1コーナーでは重要なわけです。
速く走り抜けたいと思う情熱!
さらにコーチに言われて「はっ!」としたことがありました。
ドライバーは「速く走りたい」「少しでも速くコーナーを抜けたい」と意識すればするほど、自ずとコーナー立ち上がりに向かって直進方向になるように目指しますし、ハンドルを切った後の戻し方でも上手く抵抗を逃がしながら走行するそうです。
そういった意識付けができていないから、いつまでもハンドルを切り続けながら曲がっているのではないか――つまり「清野さんから速く走りたいという情熱が伝わってこない」と。
図星といいますか、正直グサッと刺さりました。猛省しました。確かに、私はどうしても勝ちたいレースイベントとかでは普段以上のタイムが出たりします。それを単純に「自分は本番に強い」としか思っていませんでした。でも、きっとこういう情熱が結果的にラップタイムを上げるのだと改めて痛感しました。
同様に最終コーナーでも走行ラインとコーナリング時のハンドル操作に課題があり、コーチに指摘をされたのですが最後まで上手く修正できないままこの日の講習は終わってしまいました。もし第1コーナーと最終コーナーを教えられた通りに走行出来たらきっとラップタイムは0.5秒以上縮まったと思います。これは次回フェスティカサーキット栃木で練習走行する際に必ず克服すべき課題として残しておきます。
感想と反省
いつも講習はシティカートで行っていましたが、テクニカルなコース過ぎて忙しい感じでした。しかし、今回のフェスティカサーキット栃木では、比較的大きなコースでゆっくり考えながら走行できましたので、じっくりと反省しながら走行できました(笑)。
他にも色々なコースで講習が受けられると良いなぁと思いつつ、また機会があればここのサーキットでまた講習を受けたいと思います。
そして何より今回は、“情熱”という気持ちが欠落している部分で非常に反省しました。基礎中の基礎中の基礎のはずですが、ここのところ走りすぎて麻痺してしまったのでしょうか。適度な緊張感を持ちながらの走行を心掛けようと、改めて気持ちを引き締めました。
後編も引き続きフェスティカサーキット栃木からレポートします。
ではでは~(^o^)/