ノックアウト方式
予選方式の一つ。予選を複数セッションに分割し、セッション毎に下位の規定台数の予選結果を確定していく。ノックダウン方式と呼ぶこともある。各セッションはQualifying1、Qualifying2、Qualifying3と呼ばれ、略してQ1、Q2、Q3などと言う。
例として、2016年現在F1で採用されているノックアウト方式を以下に示す。
Q1は18分間。22台全台が出走し、下位6台がノックアウト。17位~22位の順位が確定。他16台はQ2へ進出。
Q2は15分間。Q1を突破した16台が出走し、下位6台がノックアウト。11位~16位の順位が確定。他10台はQ3へ進出。
Q3は12分間。Q2を突破した10台が出走し、1位~10位の順位が確定。
耐久レースで採用される場合は、各セッション毎にドライバーをチェンジさせる規定が多い。そのため、Q1をエースドライバーで突破しても、Q2でセカンドドライバーがノックアウトされてしまうこともある。かと言って、Q2突破のためにQ1でエースドライバーを温存しても、Q1を突破できなければ作戦失敗となる。
スーパーポール方式
予選方式の一つ。単独で1ラップのみ計測し、そのタイムを競う。『1周タイトラ』と呼ぶ場合もある。
スーパーポール方式では、ピットから出るアウトラップ、計測を行うアタックラップ、ピットに戻るインラップの3周のみの走行となる。同時にアタックラップを走行する車両はなく、コース上では常に1台だけがアタックしている状況となるため、観客側もじっくりその走りを見ることが出来る。場合によっては、3〜4台が間隔をあけて同時に計測を行うこともある。
アタックするドライバーとしては、ミスなく1周をまとめなければならないプレッシャーに加えて、注目されるプレッシャーもある。またアウトラップの1周だけでタイヤを温め、路面コンディションを読み、マシンの状態を知る必要があり、非常に難易度が高い。