グリップとは、カートの場合、主に路面とタイヤの間の摩擦力のことを指す。元の意味『握ること』が転じて、路面を捉える、捕まえる力として使われている。
グリップは「高い/低い」「ある/ない」「する/しない」等でその程度が表現されるが、全て同じ意味である。
基本的にグリップは高いほうがコーナーリング速度を上げる事ができ、ラップタイムも縮められる。但し、レンタルカート等のエンジンパワーが非力なマシンでは、あまりに高いグリップにエンジンが負けて回転数が下がる「オーバーグリップ」という珍しい現象も稀に見られる。
グリップは、路面状況、タイヤの接地面積、タイヤ表面の粘度、などで決まる。
タイヤはゴムで出来ているため、タイヤが熱を持つと表面のゴムが溶けて、グリップが高くなる。そのため、同じタイヤで走行した場合でも夏場の方がグリップが高く、冬はグリップが低くなる。
また、走行中に路面との摩擦で熱を持ちグリップ力が高くなる。ただし、タイヤがグリップする最適な温度があるため、熱くなりすぎるとグリップが低下することもある。