こんにちは、Go!KART!編集部です。梅雨があけて夏になりました。みなさんのカートライフはいかがですか?
今年(2018年)は記録的な猛暑です。カートサーキットは、アスファルトの照りかえしが強く、さらにヘルメットやレーシングスーツを装備するので、熱中症への対策が大事です。
暑さ対策のノウハウやグッズを今回はご紹介します。猛暑をのりきりカートを楽しんでください。
ドライビングしていない時に役に立つグッズ
ダミーグリッドなどで出走を待っている間、ピットに戻ってきて車を降りた後が、実はドライビング中以上に暑さが辛かったりします。また、レースイベントの主催者によっては、ドライバーズブリーフィングが長くて、コースのアスファルト上で強い照り返しの中、長いお話を聞かされることがあります。
次に紹介する三つのグッズを参考に、ドライビングしていない時の暑さ対策をしてみましょう。
グッズ 1 日除けつき帽子
まずはピットやパドックを歩くときに首元へあたる日光がくせものです。首元への日光を遮る日よけがある帽子をかぶってみてはいかがでしょうか?
もし、人の目が気にならない方であれば、こちらの傘帽子はいかがでしょうか?かなり勇気がいりますが(笑)
グッズ 2 日傘
日よけ帽子とは別に日傘を用意するといいでしょう。スプリント系のレースはレース開始5分前くらいにゲートクローズがあり、フル装備状態でカートに着座して出走を待つことがあります。このような場合に、チームメイトに脇から日傘をさしてもらうと助かります。また、カートのキャブレターなども暑さに弱いので、日傘で熱をさけてあげるのはいいでしょう。
電車でサーキットに通う場合は、荷物を減らしたいので、このような折りたたみ式がいいかもしれません。
グッズ 3 クロックス
夏のサーキットの過ごし方で一番重要なことは、すぐにレーシングスーツを脱ぐことです。めんどくさがって、レーシングスーツの上半身だけ脱いで、腰まわりにまいていませんか?自分の出走が終わったら、すぐにレーシングスーツとレーシングシューズは脱いで、半そで・短パン・サンダルになりましょう。スーツの下半身を着たままにしていると、放熱率が50%が落ちます。また靴は熱がこもりますのでサンダルに履き替えましょう。
クロックスがおすすめなのは、カカトにストラップついているので脱げないところです。ピットレーンでこけるとカートに轢かれたりして危ないので必ずカカトのストラップがついているサンダルにしましょう。
注意点としては、耐久レースなどでサーキット内に回収にいく必要がある場合は、サンダルでは不可な場合があります。また、セーフティーカーなどのアクシデントでの緊急交代がありえますので、自分の前のドライバーの最低走行時間が完了したタイミングでは、ちゃんと出走できるかっこに戻りましょう。
ドライビング中の暑さ対策グッズ
次が、カートに乗り込み、ドライビングをしているときの暑さ対策のノウハウ&グッズです。走行中は風があるので比較的そこまで暑くはありません。しかしながら極端な猛暑の場合は、15分から20分の走行時間すらつらい時があり、対策が必要なこともあります。
グッズ 4 ヒヤロン
叩く急冷して冷却材になる「ヒヤロン」がおすすめです。だいたい20分だったら、こちらを2個リブプロテクターの内側の両脇にさすと、だいぶ楽になります。
さらに追加で一個用意して、カートから降りた後のつらい時に、首元にあてるといいです。
グッズ 5 保冷剤&ジャケット&クーラーボックス
ヒヤロンは使い捨てなのでコスパ的にもったいないという方は保冷材はいかがでしょうか?ヒヤロンよりも保冷力は強いので20分のスティントを十分涼しく過ごせるはずです。
ヒヤロンと違い保冷材は冷却力が強いのでリブプロテクターの外側に装着したほうがいいかもしれません。また、リブプロテクターの内側に挟む場合は一つ二つが限界なので多数装着することを考えると、保冷材を装着するための専用のメッシュジャケットがおすすめです。胸だけではなく、背中や首元にも装着することができます。
凍った保冷材は溶けないようにクーラーボックスに保管して持っていく必要があります。保冷材だけでは溶けてしまう可能性があるので、一緒に板氷などをいれておきましょう。
保冷剤&クーラーボックスは、車での移動が必須になります。またレーシングカートの全日本選手権のような土日両日を使ったレースや、前日に練習入りする場合などは、ホテルで保冷剤を再度凍らす必要があります。その場合は冷却力は落ちますが、ヒヤロンなどがおすすめです。
グッズ 6 冷却スーツ
次に紹介するのは最強の耐暑グッズ「テイセン冷却下着ベスト型 SCB-14002 タンク型」です。チューブを張りめぐらせたベスト本体に氷で冷却された水を循環させます。
JAXA(独立行政法人 宇宙航空研究開発機構)とのコラボレーションにより生まれたホンモノです。4℃前後の冷水が冷却下着全体を回り上半身を快適に冷やします。1Lの冷却タンクの使用で約30分間持続します。他の冷却スーツと異なり、電池式でタンクも小さいため持ち運びができるところが優れものです。
ただし小売価格72,000円と高額でなかなか手をだせません!今回、Go!KART!編集部で入手しましたので、次回の記事でレポートをしていきます。
グッズ 7 白いレーシングスーツ&ヘルメット
最後に、みなさんヘルメットやレーシングスーツは、大好きなF1ドライバーのレプリカだったり、ワークスのカッコいいレーシングスーツを着ていらっしゃることだと思います。
しかしながら、暑くてしんどい時は、黒・赤・青などの、光や熱を吸収する色ではなく、白などの反射する色を選ぶことをお勧めします。
補給系グッズ
ドライビング中、ピットでの暑さ対策をどんなに頑張っても汗はかいてしまいます。しっかりと水や塩分をとってください。しんどくなってから水や塩分をとるでは手遅れです。事前に計画的に水や塩分をとっていくことが大事です。朝起きたら、サーキットについたら、走行前に、走行後に、計画的にとっていきましょう。
グッズ 8 麦茶
水分補給には、麦茶がおすすめです。身体を冷やす効果がある上に、ノンカロリーでノンカフェインです。一回の走行セッションの前・後であわせて一本500ml飲み切るぐらいがいいのではないでしょうか。
グッズ 9 オーエスワン
暑い時のスポーツ後にはポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクを飲まれる方が多いですよね。スポーツドリンクは糖分が多すぎて、大量に摂取するわけにはいきません。塩分の補給を優先するなら、経口補水液がおすすめです。オーエスワンを大量に飲みすぎるのはよくないので、午前一本、午後一本ぐらいにしましょう。その他の水分補給は麦茶を組み合わせるのがおススメです。
グッズ 10 塩タブレット
レンタルカートは、電車でサーキットへ行く方もいます。車なしでたくさんのペットボトルを持ち運ぶのは大変ですよね。かといってサーキットの自動販売機では、スポーツドリンクや麦茶などから売切れていきます。その場合には、塩分と糖分を効果的に摂取する塩分チャージタブレットがおすすめです。
グッズ 11 インスタント味噌汁の味噌
最後に塩分補給のとっておきの手段を教えます。お弁当などに、生タイプのインスタント味噌汁がついているかと思いますが、この味噌をなめると効果的に塩分とさらにはアミノ酸も摂取することができます。
それではみなさん暑さに負けずにカートを楽しんでいきましょう。